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2018.04.27
日本の製造業が本来持っている強味 4 昔当たり前であった日本のモノづくりのやり方は今でも日本の強味なのではないでしょうか。今回はそのことについてお話します。
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日本の製造業がかって突然世界デビューを果たし、その優れたモノづくり力で世界を驚かせたとき、日本では社長も従業員も一丸となって現場で現物を前にしてただひたすら顧客が喜ぶモノを作ることに熱中していたのではないだろうか。松下幸之助、本田宗一郎、井深大など日本発展の礎を作った偉人の伝記などから垣間見える当時の雰囲気は、お客様を喜ばせることをみんなで力を寄せ合って現場で実現するという独特の全体最適たる仕事の進め方である。
これは決して昔だからできたという話ではなく、今でも日本のモノづくりの強さとして活用するべき経営手法であると私は考えている。欧米式の強烈なトップダウンではなく、経営者も一般従業員も一体となって改善通じた話し合いを行い、全員参加で経営をすすめるやり方だ。
Question: 昔と今、モノづくりに違いがあるとするとそれはどんなところでしょうか?
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2018.04.12
工場経営研究会を開きます 来る4月24日より全18回の工場経営研究会が大阪府工業協会の主催にて開催します。
本研究会の目的は
・工場幹部の責務を認識するとともに、変革に挑戦するマインドを育てます。
・時代潮流の変化を知り、的確な状況判断の仕方や問題解決の方法を習得します。
・事例研究を重ねることで、自社の課題を解決するための策を見出します。
・関西一円から集まる異業種リーダーとの幅広い人的ネットワークを築きます。
お申込みはこちらより申し込みが可能です。
→https://www.opmia.or.jp/seminar/2433
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2018.04.12
第8期 工場・生産管理者育成学校を開きます。 来る6月21日日本経営合理化協会主催にて「第8期 工場・生産管理者育成学校」を開催します。
「工場管理者」として求められる本当の役割から仕事を遂行するために必要な自社の工場を効率的に動かす管理手法や
コスト削減まで、中小工場の製造業の工場管理者に必要な仕事を全4講にわたり、ご指導します。
こぞってご参加下さい。
お申込みはこちらより申し込みが可能です。
→http://jmcasemi.jp/seminar/seminar.php?CONTENT_ID=1334
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2018.04.10
日本の製造業が本来持っている強味 3 日本のモノづくりのやり方は欧米のモノづくりと違うと書きましたが、では日本の強味とは何でしょうか。今回はそのことについてお話します。
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そして一部ではデジタル化が進みモジュール型のモノづくりが増え、アナログ時代に日本が得意であった「すり合わせの技術」が以前ほど中心的でなくなったため日本のモノづくりの優位性が低下したと言われている。しかし日本の製造業が持つ一番の力は「モノのすり合わせ技術」ではない。むしろみんなが現場・現物でワイワイガヤガヤと意見を交わしながらいろいろなアイデアを生み出して良いモノを作り良い経営をする「知のすり合わせ技術」なのではないだろうか。
Question:みんなとはすべての部門、すべての職位を含めたみんなです。皆さんの会社ではみんなでワイワイガヤガヤすることがありますか?
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2018.04.05
日本の製造業が本来持っている強味 2 日本のモノづくりのやり方は欧米のモノづくりと違うと考えています。今回はそのことについてお話します。
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ひとつの製品には必ず会社の全部門のかかわりがある。企画から営業、生産、配達、代金回収を一人ですべてやるということはまずないだろう。
その製品を企画した部門から始まって、図面化し、注文を取り、工程を作り、材料を仕入れ、生産計画を作り、生産し、検査し、梱包し配達し、代金を回収するといったそれぞれの部門の人たちが、自分の役割にとどまらず現場でそのモノを前にしてワイワイガヤガヤとまじめな議論をすれば、必ずいろいろないい改善のアイデアが出る。それぞれの部門だけではどんなに頑張っても出てこない全体最適の経営レベルのアイデアや具体的な改善の実践方法が現場で生まれるのである。これはトップダウンで戦略を展開する欧米流のやり方とは真逆の、現場改善などの戦術実行を通じて戦略を形成する日本独特のアプローチである。
Question:皆さんの会社では、文章にあるようにいろいろな部門の人たちが製品について一緒に語り合うという機会がありますか?