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2018.07.30
全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ 2 これから「全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ」と「コンサルタントの改善日記」を毎週交代で書きますね。
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マスコミなどでは日本は欧米と較べると戦略性が弱いと言われているが、果たしてそうだろうか? 日本はトヨタ生産方式がそうであるように、現場で改善を繰り返す戦術的なところから始めてその延長線上に戦略を形成する力が強い。欧米には絶対に真似できない真逆のアプローチを取っているのだ。この日本でしかできない改善を活用した日本のモノづくりの本来の強みを改めて活かしたいのだ。
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Question:戦術的な現場改善を実行することからそれを戦略に変えるというのが日本的だという主張です。イメージわきますか?
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2018.07.25
コンサルタントの改善日記 1 今回から隔週で私の改善コンサルタントとしての活動をご紹介する、題して「コンサルタントの改善日記」を書かせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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私のコンサルティングは、お客様の工場で行いますので、移動がとても多いのです。お客様が私の事務所に来てくださってではなく、私がお客様の工場に伺いますので当然ですが私は毎日電車に乗って移動をします。
例えば先週は、月曜日:米原、火曜日:三河安城、水曜日:米原、木曜日:山形、金曜日:福島と東京を挟んで南と北で仕事をしました。
すべて新幹線で座っての移動ですから結構ゆったりです。もう27年間もこの生活ですので座席に座ってからのルーチンができています。
持ち物は、駅弁、お茶、お菓子、本、です。乗って一時間くらいは食事とお茶でのんびりして、その後の時間はパソコンで文章を書いたり勉強をしたりします。
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2018.07.11
全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ 1 今回から新章です。具体的なアプローチを考えます。よろしくお願いいたします。
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前章の最後でこれから始まる経営改革の手段は現場改善だと申し上げた。訳の分からない横文字の手段ではなく、昔から日本の製造業が慣れ親しんだ改善だ。私はこれまで日本以外にもアメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アフリカ等世界各国の工場を見てきたが、その経験から日本の製造業の一番の強みは生産現場を中心とした改善力だと確信している。今でもその力はダントツだ。だからこの力を活用しない手はないし、これから述べる方法で慣れ親しんだ改善を活用すればとんでもない変化を起こせるのだ。
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Question:現場改善を通じて経営を変えるというアプローチ、イメージわきますか?
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2018.07.04
日本の製造業が本来持っている強味 14 「日本の製造が本来持っている強味」として書いてきましたが、今回が最終です。
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私は自分の27年間のコンサルタント経験から、日本の中小の製造業こそがこれからの大きな変化に対応できる一番近い場所にいることを確信している。それは日本の中小の製造業ほど、全体最適の改善を実行し経営そのものの変革を実行しやすい構造のところは世界中どこを探してもないからだ。
私はこの文章を通じて大きな経営改革を提案するのだが、その手段は日本では誰もがこれまでずっと実行してきた現場改善だ。日本の中小の製造業は社長を中心に改めてモノづくりの現場に全員で集合し、全体最適の改善を全員で実行し大きな経営変革を起こすのだ。
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次回からは「全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ」というタイトルで連載を続けます。どうぞよろしくお願いいたします。 -
2018.07.02
日本の製造業が本来持っている強味 13 一年の半分が経ちました。7月からは後半戦となります。時間が経つのははやいですね!
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そしてマスプロダクションの時代は人件費の安い国で大量に作って供給したが、マスカスタマイゼーションの時代になると距離的にも時間的にも消費者に近いことが必要になる。これは一言でいうと「お客様に近い生産をすること」である。ここでいう近さとは空間、距離以外にも、例えば作業者自身が意識、心を通じてお客様により近づき密着して、お客様と心がつながる自分の存在意義を感じながらの生産をすることである。顧客の真の要求を掘り起こし、そこから出発し要求を満たし喜んでもらい成功させる。すなわちこれはこれまでお客様第一主義を掲げて頑張ってきた日本の製造業にとって極めて大きなチャンス到来といえる。2018-06-17