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2019.09.10
【号外10】一般社団法人日本カイゼンプロジェクト第1回勉強会報告 第1回勉強会は9月23日(金)14時~17時、約30名の方のご参加を頂き、東京駅丸の内口TIP*S会場にて、講師に小美濃芳喜先生をお招きして「『学研大人の科学』に学ぶカイゼンの進め方」と題するお話しをして頂きました。
小美濃先生は学生時代に毎年琵琶湖で開催される鳥人間コンテストで優勝し当時の世界新記録を樹立し、また宇宙飛行士の若田光一さんが宇宙船内で行ったドラえもんのタケコプターの実験の宇宙コプターを作られた方です。そして今回の勉強会のタイトルである『学研大人の科学』の付録を30年間にわたり作り続けられたモノづくり人間でいらっしゃいます。今回はそれらの付録やいろいろな道具を使って実験や実演を含め魅力的な講義をして下さいました。
そしてハイライトは小美濃先生がこの度成功された200万円という限られた予算で「ツインドリルジェットモグラ号」という精密な模型を、企画~設計~金型製作~量産~販売をすべて行って、しっかり利益を出したという実践報告でした。これは活動と同時進行で執筆された「メイカーとスタートアップのための量産入門 ―200万円、1500個からはじめる少量生産のすべて」という書籍にすべてオープンになっていますが、その生々しい体験をお話し頂きました。
「資金がない」「ロットが1000に満たない」、そういった理由で最初から商品化への道をみずから閉ざしてしまうメイカーも多い。「やり方はあるんだけどなあ…」個別の案件に対処しながらも、「若い人たちへ一般的なノウハウを残せないだろうか?」といった思いをお話しいただきました。
講演の後は参加者が4つのグループでそれぞれの感想や課題などを話し合い、最後に小美濃先生への質問セッションと続きあっという間の3時間でした。
メイカ―とスタートアップのための量産入門→ご購入はこちら
日本カイゼンプロジェクトウェブサイト
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2016.12.15
ロボットホテルに行ってきました 佐世保に行ったついでにハウステンボスにある“変なホテル”に泊まりました。
英語名は ”Henn-na Hotel” で本当に「変なホテル」という名前のホテルです。なぜ行ったかというと、このホテルは世界で初のロボットスタッフが働くホテルとしてギネスブックに認定されているので前から行ってみたかったのです。
ホテルに入って入口からロビー全体を見渡すと本当に人がいない…。
この写真は私がチェックインしているところですが、前にいる女性はロボットです。よく見ると隣の受付は恐竜のロボットです(後ろ脚が見えてるでしょ)。
受付の女性は(?)「いらっしゃいませ」と私を迎えてくださり、必要な事項を目の前のタッチペンで入力するよう日本語で指示をし、入力し終わったところで部屋のカギに使うカードが発行されました。
この後、必要であれば荷物を部屋まで運んでくれるロボット(?)もいて、人間とは誰ともすれ違わずに部屋まで入りました。
ちょっと緊張しましたが、まずは部屋に入れてホッとしました。
しばらくして落ち着いたところで考えたのですが、ホテルでロボットは初めてだし、人造の人間や恐竜のリアルな表情や動きが珍しいので驚きましたが、私たちの生活にはすでにこのレベルのロボット化は取り入れられていると気づきました。br />
例えば電車の駅で切符を自動販売機で買う時、私たちは自分一人で行先の画面を出してお金やカードを入れて切符を買って電車に乗っています。今回ロビーでやったことはこれとほとんど同じです。自分の名前を入れて切符をもらっていく先の部屋に入ったのですから。
あるいは、園内の”変なレストラン“では、若いころ(?)自動車会社の溶接現場で働いていたというロボットがお好み焼きを焼いていました。溶接作業と比べるとモノは軽いし、要求精度は低いし(それでも時々失敗したり、汗を拭くかっこうをしたりする)、熟練溶接工であった彼(?)からすると何でもない仕事でしょう。
日本全体の人口減少はもちろんですが、それ以上のスピードで労働人口は減ってます。私の指導先でも多くの会社が人手不足で困っています。ロボットの活用はいろいろなところで望まれますが、まったく新しいことではなくすでに身の回りに事例がたくさんあると考えてみると、これまで気づかなかった素晴らしいアイデアが出る気がしてきました。
「変なホテル」のホームページ
http://www.h-n-h.jp/