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大掃除と5Sの違いとは?

What is the difference between 「general cleaning」 and 「5S」?

大掃除と5Sの違いとは?

What is the difference between 「general cleaning」 and 「5S」?

以前に聞いた話ですが、新入生で工場の現場で働いていた若い人が、家で母親に「会社では大掃除のことを5S活動って言うんだよ」と話したそうです。この会社の5S活動は、大勢でやるただの掃除に見えたのでしょう。笑い話のようではありますが、笑って済ますわけにはいかない内容です。

もしこの会社の5Sがいつまでも規模が大きいお掃除レベルで推移してしまうと、いずれ大きな問題が生じるのではないかと心配になります。そこで、この際に大掃除と5Sの違いを明らかにしてみたいと思います。

大掃除と5Sの違い

大掃除は長い時間の間に溜まった埃や汚れを取ることが目的です。あるいは長い間に増えてしまった不要物を処理することが目的です。一方、5Sは、大掃除が果たすべき目的もその1つでありますが、1番大きな目的は、仕事で発生しているいろいろなムダや問題を、整理・整頓をする過程で発見して根本的な対策をとって、さらに良いモノづくりを実現することです。大掃除は復旧で、5Sは進歩向上です。

大掃除は復旧ですので、汚れた表面をきれいにすることや、増えてしまった余分なものを捨てることによって目的が達成されます。

方、5Sは現状の中にあるムダを見つけてそのムダを取り除き、より良い環境を作るために、なぜそのムダが発生したのか?あるいはこれからそれを発生させないためにはどうしたら良いか?などの議論をして、それらを捨てる前にそれが発生した理由をみんなで考え共有し、次にどうカイゼンしていくかを決めます。捨てるのは簡単ですが、今日買ったり作ったりしたものが1年後に再び捨てることになったらもったいないからです。

大掃除は、整理と清掃の2つがメインです。一方、5Sは整理、整頓、清掃、清潔、しつけの5つが含まれます。つまり年に1回の大掃除をしないでも、良い状態を維持し、さらに向上させることができるのが5Sの特長です。

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