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2017.01.29
変化の時代にすること(2) 昨年の11月に(号外)で「変化の時代にすること」という文章を書きました。当時のアメリカ合衆国次期大統領に大方の予想を裏切ってドナルド・トランプ氏が選出されたからです。その前に英国のEU離脱決定もあり、これからの時代は大方の予想を裏切るようなことが普通に起きる時代になったと申し上げました。
そして先日1月20日にトランプ氏は正式に合衆国大統領に就任されました。
もうすでにいろいろな変化が起き始めていますから、これからもたくさんの驚きを伴う変化が起き始めます。
そこで私たちの取るべきスタンスですが、
私たちの変化のスピードを上げましょう!
まずどこから?
今、工場の現場に存在するムダを全部取るところから!
どうやって?
次回から、KZ法という改善手法をお伝えします。それをみんなでやりましょう。
KZ法って何?
Zは全社、Kは改善の頭文字。みんなが現場でワイワイやることで全社的な改善を実行する楽しい方法です。
一緒にやりましょう! Change !!
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2017.01.19
現場での雑談は大切です その5 現場・現物でみんなが集まってワイワイガヤガヤとおしゃべりしながら改善することが大切です! とこれまで4回にわたって書いてきました。
「現場での雑談は大切です」シリーズ最終回の今回は、それがどんな感じか??をお伝えしたいと思います。
この絵は私の会社のロゴですが、これがその感じの絵です。
若い改善君が先頭になっていて、それを会社の人たちが支えています。向かって右後ろは社長、それから左後ろは私です。
こんな感じ、でワイワイガヤガヤと楽しくやってください。素晴らしい結果が必ず出ます。
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2017.01.11
現場での雑談は大切です その4 いろいろな雑談 テーマを共有化していろいろな人が入った雑談が大切ですと言ってきました。現場で現物を前にしてワイワイガヤガヤというイメージを思い浮かべた方が多いと思いますが、それ以外にもいろいろな雑談の形がありますよ。
例えば何か新しいことをしたいといったときにその内容を見つけるためのブレインストーミング(略称:ブレスト)という手法がありますが、これも雑談の一種だと思います。
ルールは単純でたった2つです。1つ目はテーマを決めて、それにかかわるアイデアをとにかくたくさん出すことです。正確性とか論理性は問いません。私はいつも最低でも100出すというルールでやっています。そして2つ目は人が言ったことを絶対に否定してはいけないということです。これを数人でワイワイガヤガヤとやるのです。
100個のアイデアを出す必要があるといってもたいてい30個くらい出たところで止まってしまいます。30個だと普段みんなが考えていることを順番に出しているだけのレベルですから新発想に結び付きません。ですから何としても100個出さなくてはいけません。
以前、自動車系の販売会社で「売り上げ増」をテーマに営業と製造と管理の人たちに10人位集まってもらいブレストをやりました。
最初のうちはどんどんアイデアが出ましたがやはり30個で止まってしまいました。司会の私はあの手この手でアイデアを引き出そうとしましたがみんな下を向いてしまうという状況で少々困っておりました。
その時、一人の人が「飴を配る」と言いました。私はなるほどねと思いながらそれをホワイトボードに書きました。すると次の人が「チョコレートを配る」、そのまた次は「おせんべい」と続きました。私はそうかこの手があったか…と思いながらだらだらと続くお菓子シリーズのアイデアを書き続けました。これはダメだよといった批判はルール違反ですから黙ってひたすら板書していました。
しかしお菓子シリーズは30個で終了、アイデアは60個まで増えたけどここでまた沈黙か…と一瞬思ったのですが、みんながそうかこれでもありか!と普段の超真面目な仕事人間のカラを破れたためその後はバンバンアイデアが出ました。
その後KJ法というやり方で類似の項目をグループ化してそこで発想が生まれるという手順を踏みましたが、お菓子のところで「お煎餅を食べる人とチョコレートを食べる人は世代が違うよね」という意見が出て、これまで「お客様」の一言でくくっていたものが「子連れの若夫婦」と「若夫婦」は違うといった議論が生まれ、当時珍しかったキッズスペースが設置されたりと職場が大きく変わり売り上げ目標を大きく過達することになりました。
いろいろな形でのワイワイガヤガヤ、多くの職場はガチガチに硬くてなかなかできないのですが、大切なことです。どうぞ勇気を出して実行してみて下さい。
参照:ブレーンストーミングとKJ法:http://www.ritsumei.ac.jp/~yamai/kj.htm
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2017.01.07
現場での雑談は大切です その3 筋肉痛編 新年あけましておめでとうございます。今年の改善レベルの話をいたします。
現場改善には二種類あります。
一つは問題が起きてしまって、それを現場で解決する問題解決の現場改善。そして二つ目は将来に向けてよりレベルの高いモノづくりを実現する課題達成の現場改善です。
もちろん両者とも大切で立派な現場改善です。
ただここで注意する必要があることがあります。実はかなり多くの現場改善が前者の「問題が起きてしまったことに対する対応を現場改善で実施した」であることです。これはあくまで現状維持レベルですから、世の中の変化を考えると不十分なのです。その次のステージがあるということを認識することが大切です。
さて、その次のステージを目指す改善とはどういう改善でしょうか? 例えばもうすでに始まっている少子高齢化の結果、人材が不足します。ですから生産性をまず3割は向上させる必要があるでしょう。あるいは世の中はあらゆるところでスピードアップしています。Amazonで朝に本を注文すると夕方には手元に届いていますね。こんな時代のモノづくりに求められるのはリードタイムの短縮です。半減をねらいましょう。
これだけの規模の改善だと現場の一部門だけではどうにもなりませんね、これまで話してきたように会社のすべての人たちが現場で現物を前に雑談をしながら答を求めていく必要があります。
その時に「失敗したらどうするんだ?」とか、「わが社でそんなことができるわけがない!」みたいな反論が出るかもしれません。でもこれまでとは全く違うレベルがこれからの時代に生き残り・勝ち進むための必須条件になります。
本気でチャレンジするとしたら相当の痛みを覚悟する必要があるレベルです。
私はすべての指導先の皆様にこう言ってチャレンジの後押しをしています。ここで感じる痛みは決して原因不明の病気から来る痛みではありません。心配ありません、この痛みは「筋肉痛」です。
国体レベルの人がオリンピックに出ようとすればこれまでとはレベルの違う練習が求められるので筋肉痛が出ます。オリンピックで入賞しようとすればまた筋肉痛。金メダルと狙えば改めて筋肉痛。しかし筋肉痛は必ず治るし乗り越えれば更なるレベルアップです。
今年はみんなで筋肉痛を楽しみながら改善を実行しましょう!どうぞよろしくお願いいたします。