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2019.08.30
全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ 14 猛暑も少しずつ収まる気配が…。嬉しいです。
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プロジェクトにおいて、設計者自身が設計のことを話し始めると、周りの人達は「それは所詮、設計した本人の都合と自己弁護でしょう。絵空事だ」としか受け止めない。
しかし現場の人たちが現場のことをしゃべると、「なるほどなぁ。そこはすぐに変更すべきだ」と素直に受け入れられる。
なぜでしょうか?
それは、現場の人の話には設計や技術や営業のことなどすべてのことが含まれているからです。
現場・現物にはすごい情報量があるのです。
プロジェクトを進める際は、設計者が先人を切って話すのではなく、現場現物に携わる人達がワイガヤで話すと良いです。
これまでは見えてこなかった色々な改善案が見えてくるでしょう。
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Question:現場の人たちの本音を聞くこと、しておられますか?
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2019.08.22
コンサルタントの改善日記 10 私の改善会ではしばしばKZ法という全体最適の活動を実行します。Kは改善、Zは全体のイニシャルです。
つい先日は、チェーンソーのガイドバーやヘッジトリマーを作っている兵庫県三木市の末廣精工(株)の改善会で、社長を筆頭に会社の全部門の皆さんが参加してプレス職場にてKZ法を実行しました。
プレス職場の方はもちろん、他の工程の管理職の方や営業や設計、技術の方々が社長と一緒にモノを前にしてみんなでワイワイガヤガヤをして、隠れている会社の本質的な問題を洗いだします。
超暑い中、みんなで1ヶ月以内に使わないモノや問題のあるモノにカードを貼り、それを「不要」、「不急」、「必要だけど問題あり」の3つに分類しました。金型の廃却判断や大型のモノの移動などひとりでは、あるいは自部署の人だけでは絶対に分からないしできないことがわずか2時間で次々と解決されていきました。全体最適とはこのことか!という感じでした。
毎日の仕事は営業、設計、製造のように手分けをしてするのがいいのですが、大きな改善は手分けしてはできません、みんなで一気にやるのが正解です。そしてこの過程で一人では、あるいは一部所では絶対に思いつかない全体最適のアイデアが生まれます。
KZ法をやってみたい方はお問い合わせください。
柿内幸夫著『KZ法 工場改善』
書影をクリックするとアマゾンに行きます。
写真1:みんなでワイガヤ、これ何だろ?
写真2:金型議論、これはもういらんな!
写真3:津村社長も運搬、汗だく。
写真4:私もたくさん運んだので汗だく。末廣精工株式会社HP: http://www.suehiroseiko.jp/
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2019.08.05
全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ 13 猛暑が始まりました。夏バテ対策の一つは十分な睡眠です。無理せず休むことが結果を生みます。
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例えば、パートタイマーのみなさんや現場第一線の人は断片的でも本当のことを経験して知っている。ただそういう人たちが本音で話せるか、心を開いていろいろな経験を話してくれるかが重要なので、KZ法やチョコ案のような場、現場現物、そういう中から出てくるいろいろな言葉や情報というのは無限の価値がある。それを社長、設計、購買、営業、技術、管理等それぞれの立場で現場現物の話を自分なりに受け止めることができるようになる。
パートタイマーは社長室に呼ばれてしまうと緊張してうまくしゃべれないかもしれない。しかし社長がそのパートタイマーの仕事現場に行って、そのパートタイマーの仕事や改善について質問をすれば話が弾む。社長、役員、他部門の管理職、リーダー、パートタイマーといった幅広い役割の人たちが一つの場所に集まり一つのことを語り合うという場面はこのようなやり方でしか実行できないのではないだろうか。
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Question:幅広い方々との会話、出来ていますか?