-
2021.02.02
【第171回】コンサルタントの改善日記 自身の経験からの、「技術士資格の活かし方」についてをお話させていただきました。
-
2020.07.21
【第138回】コンサルタントの改善日記 日本カイゼンプロジェクト会長の柿内幸夫です。
今回は私が普段よく聞かれる、技術士資格に関する質問にお答えしてみます。
-
2020.06.24
【第134回】コンサルタントの改善日記 今回撮影にご協力して下さったのは 株式会社 加藤製作所さんです。
-
2020.06.24
【第131回】コンサルタントの改善日記 今回は私の履歴書の第2話となります。
-
2019.09.10
【号外10】一般社団法人日本カイゼンプロジェクト第1回勉強会報告 第1回勉強会は9月23日(金)14時~17時、約30名の方のご参加を頂き、東京駅丸の内口TIP*S会場にて、講師に小美濃芳喜先生をお招きして「『学研大人の科学』に学ぶカイゼンの進め方」と題するお話しをして頂きました。
小美濃先生は学生時代に毎年琵琶湖で開催される鳥人間コンテストで優勝し当時の世界新記録を樹立し、また宇宙飛行士の若田光一さんが宇宙船内で行ったドラえもんのタケコプターの実験の宇宙コプターを作られた方です。そして今回の勉強会のタイトルである『学研大人の科学』の付録を30年間にわたり作り続けられたモノづくり人間でいらっしゃいます。今回はそれらの付録やいろいろな道具を使って実験や実演を含め魅力的な講義をして下さいました。
そしてハイライトは小美濃先生がこの度成功された200万円という限られた予算で「ツインドリルジェットモグラ号」という精密な模型を、企画~設計~金型製作~量産~販売をすべて行って、しっかり利益を出したという実践報告でした。これは活動と同時進行で執筆された「メイカーとスタートアップのための量産入門 ―200万円、1500個からはじめる少量生産のすべて」という書籍にすべてオープンになっていますが、その生々しい体験をお話し頂きました。
「資金がない」「ロットが1000に満たない」、そういった理由で最初から商品化への道をみずから閉ざしてしまうメイカーも多い。「やり方はあるんだけどなあ…」個別の案件に対処しながらも、「若い人たちへ一般的なノウハウを残せないだろうか?」といった思いをお話しいただきました。
講演の後は参加者が4つのグループでそれぞれの感想や課題などを話し合い、最後に小美濃先生への質問セッションと続きあっという間の3時間でした。
メイカ―とスタートアップのための量産入門→ご購入はこちら
日本カイゼンプロジェクトウェブサイト
-
2018.09.07
全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ 4 日差しが少しずつ秋の気配に変わっています。うれしいです。
*************************************
現在、日本および世界の経済活動は工業生産中心からサービスの実行へと変わってきている。例えば新しい電話機を作ることだけでは不十分で、その電話機の新しい使い方を見つけることも求められてきているということだ。消費者は機能的な性能向上のみならず、より満足度の高い使用法による経験をも求めている。モノからコトへの変化が起きている。
すなわちこれまでは機能的に良いものを作れば売れるといったテクノロジー中心・技術追及中心の時代であり、会社の運営は営業・設計・技術・管理・製造のように部署別に専門を分担して行うことができた。しかしこれからはこれまでに培ってきた高いテクノロジーを前提に、個々のユーザーを満足させるサービスレベルを上げるという幅広い要求を満たすことが求められる。そのためには部門ごとの力では能力が足りずアイデアが不十分で対応しきれない。
*************************************
Question:サービス向上ということはずっと前から言われていますが、昔のサービスと今のサービスは意味が違うと思いませんか?
-
2018.06.11
日本の製造業が本来持っている強味 10 遅ればせながらパソコンをクラウド化しました。以前にパソコンにコーヒーをこぼして大変な思いをしましたが、もう大丈夫、嬉しいです。
*************************************
欧米との比較でいうと、日本はドイツのIndustry4,0あるいはアメリカの Industrial Internetのような総合的情報技術に大きく後れを取っているといったマスコミの情報が流れている。しかし本当にそうだろうか?日本は以前からQCサークルなどの現場改善活動をしており、既に現場には数多くの経験、データの蓄積がある。これは欧米にはほとんどなかったものであり、欧米はITの力を借りてようやく日本のように「現場のデータが取れる状態」になってきたといえる。
Question:日本の現場が持つデータは本当にすごいと思っています。皆さんの会社のデータはいかがですか?
-
2018.05.30
日本の製造業が本来持っている強味 8 作ると売るは一体です。両方同時に考える必要があります。
*************************************
一つ目の驚きは彼らがマーケットの変化スピードはものすごく速いということを認識してそれに合わせた仕事をしていること。これは驚きではあったが、想像した通りともいえることでもあった。
二つ目の驚きはそのスピードを追求する方法はこれも当たり前と言えば当たり前であったが、「創る→作る→売る」に関係するすべての人が1か所に集まって即断即決して動き出すことであった。一つの部門の人だけで集まるのではなく、あるいは大きな会議室で誰か一人が話して残りの人は聞いているではなく、関連する人全員が立ってホワイトボードの前でそれぞれがマーカーを持ってドンドンと話を作り込んでいって実行するやり方だ。
Question: ホワイトボードの前でみんながマーカーを持って書き込みながら話すということをしたことありますか?
-
2018.02.23
世の中の変化と日本の製造業が抱えている問題点 6 先回お話ししたこれからの時代にはいろいろな名前がついているようです。アメリカでは?
*** *** *** *** *** *** ***
この状況を指し示す言葉として英語ではマスカスタマイゼーション(mass customization)という言葉が生まれてきている。これからの時代では市場の要求が限りなく個別対応の方向に向かうが、消費者はすでにモノを持っているので本当に気に入ったモノでかつ大量生産品と同等のリーゾナブルな価格でないと買わない。これを生産の面から見ると、消費者の個別・多様な要求であってもいろいろな創意工夫をして大量生産時並みの低コストでモノづくりをするということだ。これがマスカスタマイゼーションであり、そこでは次々とお客の要望を取り入れた商品を短時間に開発し注文を取り短時間に生産し販売し代金を回収することが求められる。まさにマスプロダクションの時代からマスカスタマイゼーションの時代へと市場とモノづくりが変化していることだと言える。
Question個別カスタム生産であっても安くないといけない時代が来るのです。3Dプリンターの発達なども影響するようです。皆さんはどう思われますか?
-
2018.01.22
世の中の変化と日本の製造業が抱えている問題点[2] 毎日寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はうがいと手洗いを頻繁にすることで風邪対策をしています。では先回の「一体何が起きたのだろうか?」からの続きです。
一体何が起きたのだろうか?
日本は国力の向上に伴い賃金の上昇が始まり、賃金の安い外国人労働者を使うことや海外で一部の部品を生産することは以前から行っていた。しかしバブル崩壊で極端に売り上げが低下し、利益を維持するため大幅なコストダウンが必要となり、家電業界を中心に多くの企業の生産拠点の中国等海外移設に拍車がかかった。その結果、国内での仕事が減りかつ技術の流出も起き、更には海外の需要に応える仕事が海外に移った。
また家電製品ではグローバル化に際して現地ニーズに対する適応力の不足のため商品力が低下した。加えて薄型テレビのようなデジタル家電においてはモジュラー型生産におけるグローバルな部品調達への対応遅れによるコスト競争力低下もあり更なる競争力の低下が起きた。
自動車業界においても近年のJDパワー米国自動車初期品質調査の結果を見ると、品質に対する評価が機能品質中心からデザイン品質も対象となって来ていて、日本車は以前のようなダントツの品質評価を得られておらず、むしろ韓国や欧米の車に抜かれる時もあり、安泰な状況とはいえなくなってきている。
さらには、少子高齢化によって労働人口の急激な減少が起きており、現場労働力は質・量ともに不足傾向に突入し、技能伝承の問題も深刻さを増すことになる。例えば生産の現場には日本語を理解しない外国人や、日本人であっても経験が少ない派遣社員が多い。定年退職による世代交代もある。そのなかで、技能伝承だけでなく現場力を高めてきた改善活動もやめているといった会社も多く見かけることになる。特に、中小のものづくり企業の経営者がこの状況を深刻に受けて止めて、これからの経営のあるべき姿や体質改善の進め方に悩みを抱き、模索する時代になってきている。
Question 何が起きたかについて私の考えを書きましたが、実際にはもっとたくさんのことが起きています。ご存知のことを教えて頂けませんか?